
実は、今年の5月から、滞在ビザ更新を巡って、気の休まらない日々が続いておりました。
昨年8月に取得したフランス滞在ビザは1年間のみ有効。ですので、失効3ヶ月前から管轄の県庁で書類提出のための予約を取るのですが、ご存知のようにコロナ禍で県庁は閉鎖。5月時点では、まだ時間があると思い、物事が動き始めるのを楽観して待っておりました。そして、少し動きがあり、3月15日〜5月15日までに失効するビザは自動的に半年間延長とのこと。私のビザも、何らかの措置があるのかと期待しつつ、取り敢えず、県庁のホームページで予約を試み続けました。それに加えて、県庁、内務省にメールで問い合わせしたり、一か八か書類のコピーを県庁に書留で送ったり。そして、7月末。2週間南仏に行くことになっていましたので、かなり焦っていましたが、これ以上為す術がなく、南仏からも県庁のホームページにアクセスし続け、予約取得を試み続けました。
南仏から戻ったのは、ビザ失効10日ほど前。もう、どうしたら良いのか途方に暮れて、日本大使館に相談の電話をしてみましたが、管轄外とのことで、県庁に直接問い合わせるようにと。そして、ビザ失効すると、もちろん不法滞在となるとのこと。不可抗力ですが、日本政府としては何もできないとのことでした。
友人の助けを借りて、不法滞在になる可能性があると自己申告しに近くの警察署へ。担当してくれた警察官の奥様が外国人で、この事態をよく把握しておられて、ビザ更新の予約が取りにくいことはコロナの影響だけではないことが判明。パソコン2台使って予約が取れるまでページをリフレッシュし続け、何とか苦労して予約を取ったとのこと。でも、昨年の話。今年はロックダウンで県庁が閉鎖していた影響もあり、予約は昨年以上に詰まっていることは容易に想像できます。そして、その後県庁に押しかけることに。ですが、同じような状況の方が数人、入り口で質問を浴びせていましたが、予約のない人は立入禁止で門前払い。その後、県庁の入り口で立っていた警察官とも少し話をして、何と、この警察官の奥様も外国人で、予約の難しさをよく知っておられて、今はパリで予約を取っていて、7月の時点では1週間後に取れたとのことでした。
もう諦めて日本に帰るか。。。取り敢えず、ビザ失効数日前の飛行機を予約。でも、一度帰国すると、シェンゲン国境規則により、6ヶ月間はEU圏内に入れなくなります。半年入国禁止は、仕事上非常に困ったことになります。警察の話では、私のようなケースだと、予約を試みた証拠のメールなどを身分証明書と一緒に携帯していれば問題ないとの話でしたが、やはり迷います。何とか失効日までに予約が取れないか、祈るような気持ちで一日に何度もホームページにアクセス。そして、がっかり。予約が取れそうな気配が一切ないホームページ。だんだんと希望は無くなってきました。
一か八かパリに住所変更するか。。。という考えがよぎりました。住所変更は県庁のホームページからできます。ホームページに書類をアップロードして、県庁からの連絡を待つ。そして、住所変更後、パリのホームページで予約をする。もう、これしかない。そう思い、ビザ失効5日前に書類を揃えて住所変更。でも、一向に住所変更完了のメールは届きません。ビザ失効前日、またまた、一か八かの気持ちで、パリ警視庁のホームページから予約を試みました。なんと、2ヶ月も先ではありますが、直近で10月に予約可能日が。その中で最直近の日を選んで予約。コンヴォカシオンと呼ばれる、予約票が発行され、これさえ持っていたら、ビザ失効でも合法の滞在。やりました!!
ですが、滞在ビザを管轄するパリ警視庁での予約日が近づくにつれ、だんだんと心配になってきました。8月以降、県庁から何も連絡がなく、住所変更が完了しているのかわからない状況。ビザ更新に関して質問状を送るも、パリ警視庁からも何も連絡がありません💧 焦らず、予約日にとりあえず指定された場所に行けばいいのですけどね。。。
そして、いよいよ予約日。何度も書類を確かめ、ビザ更新手続きに挑みました。警視庁前では、一人一人予約票があるかチェック。どうやら、予約を取ってないのに来ている人もいるようです。待っている人数はそれほど多くなく、コロナの影響もあり、人を分散しているような。入り口を入ると荷物チェック。警視庁なので、ドキドキしましたが、みなさん、とってもフレンドリーで、ホッとしました。荷物チェックの後、矢印に従って、指定された部屋に向かいます。どういう風に分かれているのかよく読みませんでしたが、私の向かった部屋は、SALLE3。待っていた人数は10人ほどで、待ち時間は20分ほどだつたでしょうか。指定された窓口に向かうと、担当者が、英語がいいかフランス語がいいか聞いてくれました。英語で話してもらえるとは期待していなかったので、大喜び。もちろん、英語でお願いしましたが、次回はフランス語だよ、と念を押されました笑 フレンドリーな雰囲気の方でとても優しく、揃えた書類を一つ一つ丁寧にチェック、私が書き込んだ申請書も、こういうのは書かないほうがいいよ、とか教えてくれて、ホワイトで修正。前の住所の県庁で予約が取れなくて、急遽住所変更してパリで予約を取った旨も説明したのですが、特に問題もないようで、心配しなくていいよ、と言ってくれました。
そして噂に聞いていた、レセピセなるものをいただきました! 仮滞在許可証ですが、失効したビザとこのレセピセがあれば、日本に帰国も可能とのこと。初めての更新の場合はビザが更新されるまでEU圏外に出てはいけないとの噂を伝えると、大丈夫、でも、一応移民局に問い合わせてみるね、と、即問い合わせに行ってくれました。
コロナでロックダウンがあり、その後ビザ更新予約に手間取り、日本に帰国できない状況が続いていましたが、とうとう、日本に一時帰国できるようになりました!
早速日本に一時帰国したいですが、問題は、日本での水際対策。空港から自宅までは自家用車かレンタカーとのこと。空港の近くに住んでたらよかったんですけど、なかなかハードルが高いです💦
以上、とっても長々と書いてしまいましたが、お読みくださってどうもありがとうございます。
帰国できそうでしたら、また報告しますね!
写真はパリ警視庁とセーヌ川❤︎
https://c-joli.com
インスタグラム: antiquecjoli
アンティーク照明: https://auctions.yahoo.co.jp/seller/c_douxx